消え止まぬ炎

「核エネルギーは地球上でもっとも危険なテクノロジーであり、まさに燃え止むことのない炎です。… 安全で比較的効率的な利用方法を見つけるまでは、私たちはいつでも次のチェルノブイリ、スリーマイル島、福島に直面することになるでしょう…」The Bulletin of Atomic Scientists 発行人、エグゼクティヴ・ディレクター:ケネット=ベネディクト

2011年3月11日の東日本大震災の一周忌をむかえるにあたり、 Oberlin SHANSIと Oberlin Collegeは共同で、日本において現在進行中の核危機がもたらす世界規模の影響について多角的なシンポジウムとアート・エキシビションを開催することにしました。。

自然と人間の手によって今までに類をみない規模の大惨事に見舞われているこの世界において、自身の作品とその世界との関係性の再考を迫られた多くのアーティスト達にとって、この様な未曾有の出来事は、アートのソーシャル・エンゲージメント(社会との関わり方、社会への取り組み)としての在り方という新たな役割を提示するきっかけとなりました。東京のグラフィティ集団Chim↑Pom(チン•ポム)のメンバーである卯城竜太(ウシロ=リュウタ)曰く「アーティストである以上、この様な事態の瞬間に直面し、その様な時代に生きている者として、自分たちの表現のカタチとは一体どうあるべきだろうか?[と自問自答した。]…アートでは何も出来ないという考え方をどうしても受け入れる訳にはいかなかった。」

これは新しい種類のソーシャル・エンゲージメントでり、社会主義リアリズムがとうの昔に提唱し、脇に追いやられた旧態依然とした文句ではありません。世界の不均衡さに対する力強い意識により突き動かされ、大量消費を促すライフスタイルの蔓延に拍車をかける危険なテクノロジーの正当化に手を染める的外れな政府や大企業の方針を目前にし、これ以上黙っていることは出来ないと立ち上がったこれらの新しいアーティスト/批評家の作品には自発性と巧みな技術、ユーモア、機転が現れています。このエキシビションに選ばれた全ての作品は、まるで伝えようとしてるメッセージが一つのメディア(媒体)には当然収まりきる訳がないと言わんばかりに、ジャンルを越え、時間的なメディアと物質的メディア(映像、ポエトリー、物語、音楽、彫刻、パフォーマンス、グラフィック・イラストレーション)がぶつかり合い、新たな調和を見せることで従来の境界線を押し広げています。

この展示は2012年3月の一ヶ月間にわたり、ナネット=ヤヌッツィ(Associate Professor of Art)とシルビア=ワタナベ (Associate Professor & Co-director of Creative Writing)によりダウンタウンOberlinにあるArt Department の新設Baron Galleryにて開催されます。開催期間中、エキシビション会場では、アーティストトーク、ポエトリー、小説朗読、映画上映、パブリックディスカッション等も同時に開催する予定です。

(translated by Kentaro Taguchi, edited by Migiwa Orimo)

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